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■京人形って?
日本は人形の宝庫といわれていますが、それは古くから京都を中心として発達してきました。
京都の人形は非常に細分化された製作工程を経て製作されます。専門化した各製作過程の中で、その技術に熟達した職人の手仕事によって、確かな品質の人形が作られています。この高度に専門化した製作システムが、京人形ならではの深みと品質をもたらすのです。年月を経ても飽きの来ない気品と趣は、職人の技術の錬磨と妥協を許さない厳しい製作姿勢によって形づくられ、京人形を求める皆様に愛されています。

■京人形の歴史
人形の起源は古く、縄文時代の土偶や古墳時代の埴輪にまでさかのぼることができます。これらはいずれも信仰や呪術の対象物として用いられたことがうかがわれます。平安時代の「ひとがた(人形)」「かたしろ(形式)」なども疫病を払うため、あるいは災厄の身代わりを願うなど、呪術的な意味合いを持っていました。現在でも、ひとがたに穢れを移し、川に流して厄を払う「流し雛」として一部に残っています。
この「ひとがた」が、呪術的な性質が薄れ、次第に少女の遊びへと変化していきます。宮廷サロン文化が隆盛を極めた平安時代には、貴族の姫君の遊びとして流行しました。
こうした貴族の姫君が愛玩した人形を作ってきたのは、京都の職人であり、貴族文化のお膝元で、京都の人形職人の腕は自然と磨かれてきました。江戸時代に入り、国政の中心が江戸に移っても、人形は相変わらず京都を中心に発達していきます。こうした京都の長い歴史と洗練された伝統工芸が、京人形の高い品質を支えてきたのです。


京人形商工業協同組合