■雛人形のしまい方
大切なお人形を長持ちさせ、いつまでも楽しむためには、きちんとした保存が大事です。正しい知識を知り、愛情を持って大切に扱いましょう。
俗に「雛人形をしまうのが遅れると、婚期が遅れる」などと言いますが、もちろんこれは迷信です。後片付けをきちんとしなさいという「しつけ」が強調されて伝わったものでしょう。
本来は啓蟄の日にしまったそうですが、今は特にこだわらなくてもよいでしょう。お祝いが終わったら、早いうちに天気が良くて湿度の低いカラッとした日に人形をしまいましょう。
また、お子さんが大きくなられて、もう雛人形を飾らなくなってしまっても、できれば年に一度は虫干しのために箱から取り出して、空気を通してあげるようにしましょう。しまいっ放しにしておくと、カビが生えたり虫がわいたりして痛みやすいものです。その際に防虫剤を取り替えましょう。防虫剤の有効期限に合わせて虫干しするようにするといいでしょう。